三日前までに予約をすれば、昼でも夜でも懐石料理が食べられるのだが、きりりと引き締まった数寄屋の座敷で朝粥、が旅の朝にはなんとも嬉しい。名の知れた料亭で溢れんばかりの観光客と一緒に食べる朝粥とは雲泥の差がある。京都の日本料理は高いばかりでちっとも美味しくない、と思われる向きには是非ともお奨めする次第。一人五五〇〇円、朝ご飯としては贅沢だが、この為にわざわざ「辻留」から料理人が出向く事を思えばその価値
朝粥をしみじみと... の続きを読む
「御所」へと伝えられ、その中継地点という役割を担ったのが、桝形商店街を核とする出町柳界隈なのだ。ガイドブックが書くように、京都の台所といえば、錦市場を指すのが殆どだが、歴史的観点からいえば、桝形商店街に軍配が上がる。更には「京都の台所」を自負する錦市場は、近年急速に観光化が進み、その存在意義として、多くの京都市民からは疑問符を付けられている。食材とは無縁のアジア雑貨店や、大阪と見まがうばかりの「た
観光地と化した錦市場... の続きを読む
寺町通で、南を向いているところ。そして角の自販機から右が上立売通。即ちここが上立売通の東の起点なのだ。基本的に上立売通は、今出川通りの一筋北にある通りなのだが、時折、この二本の道の間に細い道が出現するので、そうなると今出川の二筋北、ということも起こりうるわけだ。現に、幸神社の前の通りは、ここから南にある。それはさておき、この通り名の由来は、読んでの通り、かつてこの辺りに店舗を持たず、道ばたに店を広
「上」があれば「下」と「中」もある... の続きを読む
日本海側の海沿いは、太平洋岸とその趣を大きく異にする。太平洋岸に吹いているのが空間の風だとしたら、日本海側に吹くそれは、時間の風である。それも、過去という方向において積み重なった時間から、吹いてくる風だ。私の生活圏である静岡県のサイクリストなら、誰でも1度は考えてみるに違いない普遍な旅のプランがある。太平洋側の静岡県から、日本海側のどこかまで自転車で走ってみようというプランだ。それはそこそこハード
日本海側の海沿い... の続きを読む
基本的には、砂浜海岸が予想されるエリアが比較的のんきに走れる海岸線である確率が高い。もっと良いのは、内海である。外洋や大きな湾、いわゆる外海に面した海岸線は、高波強風や強い潮流に晒されることが多く、高潮や津波などの災害を避けるために堤防などもくせざるをえない。人里が海岸線からやや離れているケースもままある。内海にもいろいろあるけれど、瀬戸内海のような規模の大きなものは別格としても、砂洲が形成した湾
もっとも良いのは内海... の続きを読む