ひとり民宿はその場にいたたまれない……

2011.12.17

民宿に泊まるひとり旅、或る意味、実によく似合うスタイルだが、そこには大きな落とし穴がある。ひとり旅、それは概ね、ひとりになりたいから旅をするのであって、日頃の煩わしい人間関係を断ち切りたい、というのもその目的の一つである。民宿、民家に泊まるわけだから、どうしても、ホテルや旅館より、宿の人との接触が濃密になる。勿論それを望むなら、ひとり旅の寂しさを紛らわせてくれる、民宿の温もりは何より嬉しいものになるのだろうが。

[参考]
アルモニーアンブラッセ大阪
アルモニーアンブラッセ大阪 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad388084/

金沢の宿泊
金沢・羽咋周辺の宿泊施設・宿 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/190000/LRG_192000/

北見のビジネスホテル
網走・北見・知床周辺のビジネスホテル - じゃらんnet
http://www.jalan.net/biz/010000/LRG_012300/

ルネッサンスリゾートオキナワ
ルネッサンスリゾートオキナワ - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad327873/

博多グリーンホテルアネックス
博多グリーンホテルアネックス - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad355796/

木曽路の民宿にひとりで泊まったことがある。部屋数は三つ。土曜日だったので満室、僕以外は、比較的若い三人家族と初老夫婦の二組。囲炉裏端での夕食は三組同時スタート、無論相席。二時間余りの夕食時間、残念ながら僕には苦痛でしかなかった。如何にも頑固そうな民宿の主人は、都会を毛嫌いしている風で、と言うよりも、どうやらその役柄に徹しているようだった。名古屋から来たという若夫婦に、如何に都会が人間をダメにするかを説き、子供の躾け方にまで口を挟む。気の毒にもこの三人は、食事を愉しむどころか、ずっと項垂れて、時折主人に相槌を打つだけだった。片や、初老の夫婦は揃って耳が遠いのか、大声でわめき続けていた。「それ、早う食べんか。冷めるけえ」仲がいいのか悪いのか、さっぱり分からないのだが、最初から最後までヽ剛を飛ばして二人で喋り、そして食べ続けた。という、この二組に挟まれて僕は食事をせねばならないのだ。料理が喉を通らない。そのうち、いよいよ、僕にお鉢が回って来た。「ええ若いもんか、ひとり旅かいのう。結構なこっちや。なんの仕事しなさるんじゃ。ひとりもんかい?わしらの若い時はよう……」解放された三人家族はここぞとばかりに、がつがつ食べ出した。逃げ出したとて、他に行く所があるわけでなく、僕は適当に相槌を打ち、早めに食事を切り上げて部屋に戻った。――と、まあ、こんな民宿ばかりでは無いだろが、よく出会う場面でもある。





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