日本海側の海沿いは、太平洋岸とその趣を大きく異にする。太平洋岸に吹いているのが空間の風だとしたら、日本海側に吹くそれは、時間の風である。それも、過去という方向において積み重なった時間から、吹いてくる風だ。私の生活圏である静岡県のサイクリストなら、誰でも1度は考えてみるに違いない普遍な旅のプランがある。太平洋側の静岡県から、日本海側のどこかまで自転車で走ってみようというプランだ。それはそこそこハードルの高いことなのだけれど、その旅をやってみたくなる気持ちは実によくわかる。
[参考]
赤倉温泉の温泉・露天風呂のある宿・ホテル - じゃらん温泉ガイド
http://www.jalan.net/onsen/OSN_50226.html
水明館 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/yad328767/
金沢・羽咋周辺の宿泊施設・宿 - じゃらんnet
http://www.jalan.net/190000/LRG_192000/
ここと違う海を見たい、という衝動は、何か旅の根源的なものに属することであろうから。そして実際、日本海沿いの土地が放つオーラは、太平洋岸のそれとまったく異なる。大なり小なり、太平洋に面した土地には、ある種の乾いた空気感がある。気候の面からもそう言えるし、それ以上に町並みの存在感もそうだ。太平洋岸の都市の多くは、第2次世界大戦の末期にほとんど受け、戦前の古い建物の多くが灰燧に帰した。したがって現在の町並みは、大半がその復興後の姿だ。